クロスバイクやロードバイクといったスポーツバイクを通勤通学の手段としてご検討のお客様も多くいらっしゃるかと存じます。
通勤通学にご使用なさるお客様へ数多くのスポーツバイクを販売してきましたが、スポーツバイクは選び方が肝心です。間違いない選択のためには、お客様お一人お一人のニーズに合った車体やパーツを提案できるガイドブックや案内人が必要となります。
今回はお客様に間違いのない選択をしていただくための指標になるよう、通勤通学用ガイドを作成いたしました。
自分の用途ならどういったバイクが合っているのか。スポーツバイクをお考えいただいているお客様にとって、このガイドがお役に立てれば幸いです。
車種選定前の情報整理
自転車を買うのに情報整理?と疑問を持たれるかもしれません。ですが、車種選びのお手伝いをさせていただく際、当店で最も重視しているのはお客様からのヒアリングです。
今回は通勤通学に絞った記事ですので、店頭では以下の情報をお聞きしております。
①ご自宅から職場、学校までの距離
自転車をご使用いただく距離は最も重要な情報です!GoogleMap等でご自宅から学校、職場までのルートを検索していただくと大まかな距離が判明しますので、下記のGoogleMapをご活用ください。
下記に5㎞毎の通勤通学による距離を1か月間で22日稼働する計算で、往復、1か月間、半年間、1年間の走行距離を算出してみました。
通学でご使用の方であれば春、夏、冬と長期のお休みがありますが、部活動をされている方はもっと距離が伸びる傾向にあります。通勤でご使用の方は大まかではありますが、表の走行距離が目安とお考え下さい。
片道ですと大したことはなさそうな印象を受けますが、往復となると距離は倍になり、5㎞毎でも1か月走れば総走行距離にかなりの違いが出てきます。半年、1年となればその差は歴然です。この走行距離が車種やグレードの選定に大きな影響を及ぼします。
| 片道の走行距離 | 往復の走行距離 | 1か月間の走行距離 | 半年の走行距離 | 1年間の走行距離 |
| 5㎞ | 10㎞ | 220㎞ | 1,320㎞ | 2,640㎞ |
| 10㎞ | 20㎞ | 440㎞ | 2,640㎞ | 5,280㎞ |
| 15㎞ | 30㎞ | 660㎞ | 3,960㎞ | 7,920㎞ |
| 20㎞ | 40㎞ | 880㎞ | 5,280㎞ | 10,560㎞ |
距離別のオススメ車種や、何故そのグレードなのか?については車種選定のご案内にてご説明いたします!
②雨天での使用
雨での使用をお聞きする理由としまして、晴天時のみの使用に比べると消耗が加速する点にあります。
チェーンやスプロケット、フロントのチェーンリングといった駆動系周りや、ブレーキパッドやディスクローターといったブレーキ回りのパーツ類の消耗が速くなります。
同じ車種でもグレード別で搭載されているパーツが異なり、パーツのグレード次第で耐久性に差が出る場合があります。



こちらについても車種選定で詳しくご説明いたします!
③道中の道路事情
こちらに関しては路面が舗装されているかいないか、舗装されていてもボコボコだったり滑らかに走れるほどキレイに整備されているかといった部分もあります。
実はそれ以外にもお伺いしていることがありまして、交通量が多いか、帰宅時に暗くなった場合、街灯のような周りを見渡せる照明設備があるかといった安全面での確認も含んでいます。
走る路面によってはオススメの車種が変わることもありますが、ライトのグレードで適切なものをオススメさせていただくためにお聞きしております。
暗い場所で明るいライトが必要なことは想像がつきやすいと思いますが、交通量が多い場所こそライトを使用していただきたいのです。
こちらに関しては車種、アクセサリー選定にて詳しくご説明いたします!
④1年でどれくらい身長が伸びているか
学生さんの場合、身長の伸び方がサイズ選定に大きく影響するケースを数多経験してきました。
中学生の方や高校生といった伸び盛りの方はサイズの選定がとても重要になってきます。昨年どのくらい身長が伸びていたかが参考になりますので、何センチ伸びたかを頭の中に思い浮かべておいてくださいね。
こちらはサイズ選定でお話いたします!
⑤休日にサイクリングもされるか
こちらについても多くのお客様が、実用用途と趣味を兼ね備えて車種をお選びになることも多くあります。
サイクリングと言っても、楽しみ方は様々です。のんびりと強度の低い運動として、長い距離を走ってみたい、峠や山に登ってみたいといった、何をしてみたいかが明確ですと車種選定も行いやすくなります。
実用用途を重視するのか、サイクリングを重視するかによっても変わります。
もし漠然とサイクリングが楽しそうでしてみたい!という方でもヒアリングを通して、ある程度の絞り込みは可能です。
次へ進む前に
一番確実なのは店舗にて対面でお話させていただくことですので、お気軽にご来店いただけますと幸いです。
上記の5点をご自身に当てはめてお考えいただきましたら、次のステップへ進みましょう!
車種選定
それでは、上記の5点の情報やヒアリングを元に車種の選定します。ここに記載するとあまりにも長くなってしまうため、車種別にリンクを作りました!
ここではクロスバイク、ロードバイク別にグレード紹介、特徴、向いている距離や使い方、メリットなどのご説明を盛り込んでいます。
スポーツバイクは車種選定だけでなくグレードも存在しており、同じ車種でもグレード違いで装備品の充実度合いが全く異なってきます。車種やグレードによって走行性能や車体に装着されたパーツの耐久性などが異なり、スポーツバイクの場合はそれらが車体の寿命と密接に関係するといっても過言ではありません。
こちらのご説明も盛り込んでおりますので、車種選定に貢献できるかと存じます。
下記のリンクでクロスバイク、ロードバイクの特徴を記していますので、車種で迷っている方やご検討の車体の特徴は参考にしてくださいね!
クロスバイクはコチラからどうぞ!
ロードバイクはコチラです!
試乗は自転車の特徴をつかむのに最も良い手段です。当店では試乗車を取り揃えております。
距離別オススメ車種
~5㎞まで
この距離でしたらクロス、ロード、マウンテンのお好みの車種を選んでいただければ、いずれの車種でも楽に往復が可能な距離です。
普段お使いいただく往復の中で真っすぐ帰宅する以外の日や、休日の日に自転車を持ち出すこともあるかと思います。
当店周辺の学生さんであれば友達とイオンモールなどに寄り道や遊びに行ったり、社会人の方でしたら夕飯や日用品の買い出し、時には食事を済ませて帰宅することもあるでしょう。
そういった日常の足としても使用される方は、クロスバイクが最もオススメになります。
マウンテンバイクやロードバイクの見た目や色が気に入ったからコレ!という理由でもよいので、ご自身の気に入った車体を購入しましょう!
| 片道の走行距離 | 往復の走行距離 | 1か月間の走行距離 | 半年の走行距離 | 1年間の走行距離 |
| 5㎞ | 10㎞ | 220㎞ | 1,320㎞ | 2,640㎞ |
5㎞~10㎞まで
10㎞圏内も機材的には5㎞以内と同じ選び方になりますが、10㎞になるとスポーツバイクを使用しても片道辺り30分以上の所要時間が目安となります。
ここでは所要時間や実際毎日の往復が楽に行えるか、という観点ですとクロスバイクが最も使いやすく、乗りやすさ、使い勝手の良さが大きいメリットとして享受できますので、車種へのこだわりがなければクロスバイクをお選びください。
ロードバイクはクロスより速く走れるので到着も早くなりますが、速度差で縮まる時間や長距離を楽に走れるメリットが大きくなるのは、もう少し距離が伸びてからとなります。
マウンテンバイクでも往復可能な距離ではありますがクロスに比べると重量が重く、ギアが低速用にとても軽めで設定されており、最高速度が控え目な分、所要時間も少し長めにかかります。
その代わり抜群の安定性やタフさがありますので、タイヤの太さをそのままにクロスでも使用するようなハイブリッドタイヤに履き替えたり、ギアを大きめに交換することでより実用的になるでしょう。
| 片道の走行距離 | 往復の走行距離 | 1か月間の走行距離 | 半年の走行距離 | 1年間の走行距離 |
| 10㎞ | 20㎞ | 440㎞ | 2,640㎞ | 5,280㎞ |
10㎞~15㎞まで
10㎞を超えて15㎞辺りまでですと所要時間が伸びてくるため、車種はクロスバイクかロードバイクがオススメになってきます。
クロスバイクで通勤となると、このあたりまでが無理なく往復できる距離になるかと思います。
また、先ほどの距離別換算表からすれば年間5000㎞~8000㎞近く使用することになるため、長くお使いいただくために耐久性も選定の基準に加わってきます。
クロスバイクのFXでしたらFX 3、ロードバイクはどのグレードでも問題なくお使いいただけますが、点検や消耗品交換、洗車やオーバーホールといったメンテナンスを欠かさず行ってください。
ご購入時もなるべく高いグレードをお選びください。長期間に渡ってお使いいただけますので、初期投資はかかりますが結果的にお得です。
| 片道の走行距離 | 往復の走行距離 | 1か月間の走行距離 | 半年の走行距離 | 1年間の走行距離 |
| 15㎞ | 30㎞ | 660㎞ | 3,960㎞ | 7,920㎞ |
15㎞~20㎞まで
20㎞近くになってくると信号の多さや通るルートによりますが、所要時間は1時間以上となります。
乗車する時間が往復で2時間以上となるとクロスバイクよりもロードバイクが速さによる時間短縮、長時間乗車において楽な乗車姿勢、少ない力でクロスと同じ速度が出せることも相まってオススメとなってきます。
20㎞ですと年間走行距離が1万キロの大台を超えます。ロードバイクの中でもグレードの高いものが耐久性の観点からもオススメです。
快適なだけではなく、安全性を担保しながらお乗りいただくためにはメンテナンスの頻度と重要度が非常に大切になってきます。
当店でご購入のお客様には点検頻度をご使用頻度や状況に応じてご案内いたしますので、必ず守ってくださいね。
距離に関わらず、1年間メンテナンスせずに乗りっぱなしですと、車体本体の金額並みに修理費用がかかる場合がございます。
| 片道の走行距離 | 往復の走行距離 | 1か月間の走行距離 | 半年の走行距離 | 1年間の走行距離 |
| 20㎞ | 40㎞ | 880㎞ | 5,280㎞ | 10,560㎞ |
※当店周辺の市町村における交通、道路事情を加味した内容となっております。都心などの大都市では所要時間が大幅に異なる場合もございますので、予めご了承ください。
通勤通学+サイクリングのオススメ車種
通勤通学と併せてサイクリングもされる予定の方には、乗り方によってオススメの車種が変わります。
のんびりとマイペースに、フィットネスとして運動不足解消やダイエットとしてサイクリングされる方にはクロスバイクを。
当店周辺ですと、りんりんロードを往復してみたい(往復約80㎞)、カスイチをやってみたい(約120㎞)といったロングライドや、筑波山系でヒルクライムをしてみたい方はロードバイクがオススメです。
時間をかければクロスバイクでも長い距離を走ることは可能です。スポーツバイクは用途に合ったカスタムを施すことで、より用途に向いた車体づくりをしていくことが楽しみの一つでもあります。
まずはスポーツバイクを所有して、サイクリングを楽しんでいる間にご自身のライドスタイルが決まっていきますので、それからカスタムを考えたり、お店で相談して決めていくのも楽しいですよ!
サイズ選定
下記のサイズ表をご覧いただきたいのですが、上から順番にクロスバイク、ロードバイク、マウンテンバイクとなっており、車種によってサイズ表記や展開フレームサイズの違いがありますので、目安としてお考え下さい。
現在のご身長が160㎝だとしましょう。現時点ではクロスならSサイズ、ロードなら49サイズ、マウンテンもSサイズですね!
ところが1年で身長の伸び幅が6㎝あったとすると、ご購入時の身長で選んだ場合はどの車種も乗れなくなってしまいます…。そのため、これからの伸び幅をある程度加味してサイズを決定する必要があります。
| サイズ | ライダーの身長 | 股下 |
|---|---|---|
| XS | 147 - 155 cm | 69 - 73 cm |
| S | 155 - 165 cm | 72 - 78 cm |
| M | 165 - 175 cm | 77 - 83 cm |
| L | 175 - 186 cm | 82 - 88 cm |
| XL | 186 - 197 cm | 87 - 93 cm |
| サイズ | ライダーの身長 | 股下 |
|---|---|---|
| 44 | 150 - 156 cm | 71 - 73.5 cm |
| 49 | 156 - 165 cm | 73.5 - 76 cm |
| 52 | 166 - 172 cm | 77 - 79.5 cm |
| 54 | 172 - 177 cm | 79.5 - 82 cm |
| 56 | 177 - 182 cm | 82 - 85.5 cm |
| 58 | 182 - 188 cm | 85.5 - 88 cm |
| 61 | 188 - 199 cm | 88 - 92 cm |
| サイズ | ライダーの身長 | 股下 |
|---|---|---|
| 2x | 135 - 145 cm | 64 - 68 cm |
| XS | 145 - 155 cm | 69 - 73 cm |
| S | 155 - 165 cm | 74 - 78 cm |
| M | 165 - 176 cm | 79 - 83 cm |
| ML | 173 - 180 cm | 81 - 86 cm |
| L | 177 - 188 cm | 84 - 89 cm |
| XL | 188 - 195 cm | 89 - 91 cm |
身長の伸び幅に関係なく、手足の長さも関係してきますので股下の長さでご身長よりも大きい車体サイズが最適な場合もあります。
車体サイズが大きくなりすぎても足がつかない、ハンドルが遠いなどで安全に乗ることができない等の問題点がありますので、快適に乗車できるサイズの決定においてはお一人お一人の体に合わせた調整やパーツの交換が必要となるケースがございます。
サイズについては店頭でご案内、プロの目から見て安全快適に乗車できるサイズをご提案させていただくのが一番確実です。
ステムの交換が必要になる場合も
最適な乗車姿勢へ調整するために交換するパーツとして代表的なのが、青い丸で囲んである棒状のパーツがステムと呼ばれるもので、長さが10㎜間隔で短いものは60㎜から長いものは120㎜までラインナップがあります。

1つのサイズの中で、適正身長下限や上限ギリギリの方はステム交換を推奨する場合がございます。
これはサイズを下げたり上げたりするほどではなく、正しいサイズでありながらも少しハンドルが遠かったり、近かったりすることで操作に支障が出てしまったり、体に生じる痛みを予め防ぐためです。
特に距離の長い方やサイクリングも楽しみたい方は、ステムの交換が必要な場合は重要度がかなり高くなりますので、迷わず適切なポジションが出せるものと交換するとよいでしょう。

アクセサリーの選び方
装着するアクセサリーは必需品からあると便利なものまで、種類のご紹介と具体的な商品もご紹介しています。
走る場所や用途別のオススメも解説文に盛り込んでありますが、長くなってしまったので別ページにて作成いたしました。
どういったアクセサリーが必要であると便利なのか、気になる方はリンク先の記事を読んでみてくださいね!
~番外編~ショップ選び
ショップ選びは車体以上に重要度が高いかもしれません。
ご購入時にはオススメ車種やグレード、アクセサリーのご提案、サイズの選定やポジション等、オーナーとなられるお客様一人一人に適切なものを選定できる経験と技術が必要です。
スポーツバイクは安全に乗車いただくためにもメンテナンスが必ず必要ですし、定期的にタイヤやチェーン、ブレーキパッドといった消耗品の交換に始まり、車体からパーツを全て外し、分解整備するオーバーホールと呼ばれる自転車の車検メニューまで、多岐に渡ります。
通勤通学は、スポーツバイクの使用方法で最も過酷な使い方の一つといっても過言ではありません。
ご購入後も継続的にメンテナンスや修理といったアフターサービスを継続的に受けることができなければ、せっかくのスポーツバイクも性能が下がってしまうだけでなく、メンテナンス不足に起因する大事故を引き起こす事例もございます。
また、サイズのお話でもご紹介させていただいたポジションも、ご身長が伸びれば調整が必要となります。
気軽に訪れることができ、困ったことを相談できるショップであれば更に良いでしょう。
メンテナンスからポジションの調整、気軽な相談まで、アフターサービスをしっかりと行えるショップで購入する事が一番です。
ショップでの購入であれば、工賃の割引や有料の点検を無料で受けられたりと、ランニングコストの面でもお財布に優しくなります。
当店では下記のサービスをご用意し、オーナー様が長くお乗り続けられるようなサポート体制を築いております。
最後までお読みいただきありがとうございました!