Emonda SL 6 Disc オーバーホール

今回はオーバーホールのご依頼でお預かりした、エモンダSL 6 Discオーバーホール作業の様子をご紹介!

当店のオーバーホールがどんな作業をするのか、ご覧になってみてくださいね!

分解前チェック

今回お預かりの車体はオーナー様がしっかりとセルフメンテナンスをされていらっしゃいましたのでかなりキレイで、外装に関してはオーバーホールの必要性がないかもしれない…と思えるほどのキレイな状態でご入庫いただきました。

今回お預かりのEmonda SL 6 Disc。OH前からピカピカ!

見積もり時に消耗品などの交換推奨部品はご提案済みなのですが、今回は交換になった部品をチェックする手順を交えながらお見せしていきます。交換期限のものから交換が近いもの、交換まで時間のあるものまであったので、画像のスライドで順番に見てくださいね!画像下に解説がございますので、併せて読んでみてください!

  • 1枚目のチェーンリングはアウター、インナー共にまだまだ使えます。
  • 2枚目のカセットも問題なし!
  • 3枚目、チェーンはチェッカーで0.5(もうすぐ交換ですよ!のサイン)に入ったので、オーナー様とのご相談で交換に。デュラチェーンへアップグレード。
  • 4、5枚目のディスクローターはノギスで厚みをチェック。
  • 6枚目、リアディスクローターは1.49㎜、シマノの交換ラインである1.5㎜の交換ラインを超えてしまったので交換に。
  • 7枚目、リアブレーキパッドも0.5㎜の限界ギリギリのため交換。

当店ではチェッカーや厚みを測って、メーカーの交換時期に達しているかを確認しております。交換時期に達しているものは即交換なので、オーナー様へのご提案は簡単にできます。

難しいのはまだ使用可能な消耗品の判断で、オーナー様へ前回の交換時期などをお聞きしております。お乗りの期間にどれくらい消耗するかが推測できるため、今すぐ交換した方がいいかどうか、判断がしやすくなります。

早めの交換か、ギリギリまで引っ張るかもオーナー様に判断を仰いでおりますが、引っ張る場合は交換目安の時期を予測してお伝えしておりますのでご安心ください。

いよいよ分解に入っていきます!

分解

いよいよ分解に入りますが、パーツ位置など元の位置を記録は欠かさず行い、傷が付きやすい箇所などは養生やガードを巻いてから分解作業に入ります。お預けいただいたバイクを傷つけないよう、細心の注意を払っております。

  • 1枚目、2枚目は分解前のパーツ位置記録用の写真です。組み立て時に元通りに戻すため撮影しています。
  • 3枚目はバーテープの巻かれていた位置にマスキングで印を。
  • 4枚目はホイールを外す際、チェーンステーが狭いエモンダはローターやチェーンで傷がつきやすいのでチェーンガードを装着。

分解の下準備が終わったところで、パーツを外していきます!ドライブトレインはもちろん、外したパーツもさらに分解することで、普段目の行き届かない部分まで洗浄を行っていきます。

オーバーホールは洗浄とグリスアップで性能回復のイメージが強いと思いますが、普段確認できないパーツの状態をチェックし、継続使用可能なのか、交換が必要なのかを見極める作業も含まれています。

  • 1枚目、チェーンフックを使用することで傷つきを防止しながらチェーンを取り外し。
  • 2、3枚目は外したリアディレイラーを分解、本体に亀裂などがないか、プーリーやベアリングの状態もチェック。
  • 4、5枚目はクランクセットからチェーンリングを取り外した状態。チェーンリングやアームに問題がないかチェック。
  • 6、7枚目はペダルの分解。完全分解はしませんが、クリーニングとグリスアップ、必要に応じて玉当たり調整を行います。

洗浄、注油

分解が終わると、パーツの洗浄に移ります。1度で汚れを落としきれないことも多いので、何度か洗浄していくことも多いです。洗浄後はすすぎを徹底的に行い、パーツ毎に更なる脱脂やグリスなどのケミカル塗布など、抜かりない作業を実施しています。

  • 1枚目、パーツをすべて外し、洗浄前の状態。クランクアームなどの大きなパーツはもちろん、ネジの1本1本までくまなく洗浄。ローターは中性洗剤での洗浄とイソプロピルアルコールで徹底的な脱脂を行います。
  • 2、3枚目は1度目の洗浄を終えても落ちなかった汚れ。チェーンリング、スプロケット共に手の届きにくい裏側。
  • 4、5枚目は汚れが残っていたパーツを洗浄液につけ置きしている状態。ドライブトレインの汚れの強さがよくわかります。
  • 6、7枚目は付け置き後に洗浄、すすぎを経てキレイになったチェーンリングとスプロケット。

ドライブトレイン周辺の洗浄が終わったので、ここから分解したパーツの組み立てとグリス等の塗布に入っていきます。パーツがキレイになったこのタイミングで、亀裂などの損傷が見つかることもあるので、注意深く観察しながら組みつけを行います。

  • 1枚目、ディレイラー可動部に注油。コレをしないと動きの滑らかさが失われたまま、パーツの寿命も縮めてしまいます。
  • 2枚目は分解したリアディレイラーを組み立てしている途中。プーリーは上下どちらの配置のものか、回転方向の指定、裏表などが指定されているので、確認しながら作業を行います。
  • 3枚目はチェーンリングの組みつけ。固定ボルトにグリスの塗布を忘れると、分解の時に全く外れないことも…。
  • 4枚目はスルーアクスルシャフトにグリスを塗布して表面の劣化を防ぎます。劣化で表面に凹凸が生まれ、シャフトが抜けないことがあったのでグリス塗布は欠かせません。

ヘッド、ボトムブラケット

洗浄したパーツの組み立てと注油が完了したら、お次はフレーム内のベアリング等を確認していきます。ヘッドを開けてベアリングの状態の確認、BB(ボトムブラケット)もスレッド式であれば一旦外して状態を確認、どちらもクリーニングとグリスアップを行います。

  • 1枚目はステムとスペーサーを外し、2枚目はフォークコラムを引き抜いて内部の状態を確認。使用に伴う汚れはありますが、ベアリングに錆がなく一安心。
  • 3枚目はヘッド下部のベアリングで、下部の方が汚れが溜まります。こちらも錆なし、回転良好でそのまま使えました。
  • 4枚目はヘッド下部のフレーム部分。ここにもたくさん汚れが溜まってしまい、フォークを抜かないとキレイにできない箇所です。
  • 5枚目でクリーニングを行い、下部ベアリング周辺をキレイにしました!
  • 6、7枚目でベアリングにグリスを塗って保護。シールドベアリングは元々水分等に強いですが、混入が原因で錆や回転不良になる場合も多く、グリスで防御層を作るイメージです。
  • 8枚目はBBを取り外し、回転やガタをチェック。問題なしだったので9枚目でクリーニング、取り忘れましたが表面だけでなく裏面にも塗布。

シフトワイヤー、ブレーキオイル、ハンドル交換

今回のOHと同じタイミングでエモンダのために開発された、ステム一体型のAeolus RSLハンドルへの交換も承りました。シフトワイヤーは交換時に撮影を忘れてしまったので画像がありません…。

  • 1枚目はヘッドのグリスアップ後、RSLハンドルの取り付けとワイヤールーティングの確認作業中。左側は問題なくハンドルの溝へ添わせることができたので下処理済み。
  • 2枚目はオイルホースが長すぎてしまい、溝に収まらず余ってしまった様子。ハンドルやステムを交換した際には長さの確認も重要になってきます。
  • 3枚目はオイル交換も承っていたのでホースを適切な長さへカットし、インサートの挿入とオリーブへのグリス塗布、レバーへの接続を行う直前の様子。

ハンドルの処理も終わったところで、ブレーキ周りに移ります。今回はオイル交換もご依頼いただいておりますが、ブレーキ周りはピストンを出してクリーニング、ピストンの左右均等出しも併せて行います。

  • 1枚目はパッド取り外し時に右ピストンが大きくせり出している様子。
  • 2枚目はフロントピストン。前後ともイソプロピルアルコールでピストンクリーニングを実施、動きを滑らかにしています。
  • 3枚目はリアブレーキオイル交換の様子。オイルが透明になっており、劣化の兆候が見られましたので交換にはいいタイミングです。
  • 4枚目はオイル交換中にキャリパーやレバー、ホース内に蓄積した黒い汚れが押し出されて出てきた様子。
  • 5枚目、フロントブレーキもリア同様に劣化していました。
  • 6枚目、オイル交換時に破片のようなものが出てきました。動作不良の原因になることもあるので、取り除けて一安心な場面です。

ホイール

お次はホイールのハブです!ホイールはAeolus Proのため、DT Swissのもの。専用グリスも使用してクリーニングとグリスアップを行っていきます。

  • 1枚目、フリーボディを外したリアハブ内部。ご使用の経過年数が長かったので、内部はそこそこ汚れています。
  • 2枚目はフリーボディを分解し、これからクリーニングへ。DT Swissは簡素なつくりなので、オーナー様ご自身でもメンテナンスが可能です。
  • 3枚目はクリーニング終了後、ピカピカの様子。パーツにも問題はなく、専用のグリスを使用して組み立てを行います。
  • 4枚目、グリスを塗ったスターラチェットをハブ内へ戻す様子。グリスは世代によっても適量が異なるので、難しい部分でもあります。
  • 5枚目はフロントハブにグリスをたっぷりと塗布したところ。シールドベアリングなので水は汚れの侵入を防ぐ能力は高いのですが、塗布によって錆や異物混入、雨などを防ぐ効果があるため、パーツの寿命向上のために塗布を行っております。

フレーム洗浄、艶出し、完成!!

最後にフレームとホイールの洗浄、艶出しを行って終了となります。全行程終了後の姿がコチラ!!

お受け取りの際にハンドル、ブラケットの取付位置、角度調整を行うためバーテープを巻いていない部分はありますが、外装だけでなく、内部までしっかりと洗浄とグリスアップを行い、細部まで艶出しをしてお返しできました!!

作業終了後の艶出し前に店舗周辺を実走させて、動作と状態確認を行っております。

ご自身の車体の状態が気になる方は、お見積もり無料ですのでまずはお持ち込みください!ロードは基本工賃¥20,000、クロスは¥17,600、加えて消耗品代や必要な場合は別途工賃が発生する作業もございます。

お乗りの愛車を長く乗っておられる方、お乗りになりたい方、定期的なオーバーホールで愛車の性能回復と状態点検を行ってみませんか?

ご依頼お待ちしております!!

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