PINARELLO PRIMA オーバーホール

今回はピナレロ プリマをオーバーホールでお預かりいたしました!

久しぶりにお乗りになられるとのことで、バイクの状態を確認しつつお見積もりを作成し、オススメをご提案させていただきました。

早速見ていきましょう!

作業開始!!

早速作業に入っていきます!フレーム等の外装はお持ち込みいただいた時からかなりキレイな状態でしたので、大切に保管されていたことがわかります。

  • 2枚目:ドライブトレインには定期的にお乗りいただいていたと思われる汚れを確認。落とし甲斐があります!
  • 3枚目:サイコンが有線式だったため、ルーティングを記録。
  • 4枚目:チェーンは交換のため外します。
  • 5、6枚目:バーテープを剥がすために巻いてあった先端をマーキング。左側のサイコンマウントギリギリまで巻いてありましたので、ノギスで長さを測定して右側へマーキングを行いました。
  • 7、8枚目:蛍光色の経年による退色と内側の両面テープが劣化により機能しておらず、スルスルと緩んでしまいした。乗車中に緩むと事故につながるので、バーテープは定期的な交換がオススメです。

OH時のご相談~右STIレバーの変速の引きが重い

車体お預かり時、お客様より右シフトレバーの動きが重いとのお話をいただいておりました。確認させていただくと確かに動きが重く、ブレーキに関してもちょっと引きが重いなと感じておりました。

ご購入より経過時間、走行年数からワイヤー交換をオススメしご了承いただいておりましたが、原因の探索も行いました。

下記の画像は1枚目がブレーキワイヤーで、黒いアウターケーブルが完全に錆びついていますね。シルバーのインナーワイヤーは錆びていませんが、劣化の兆候で重くなっていたようです。

2枚目はシフトワイヤーで少し毛羽立っています。ポリマーコートではありませんが、こちらもまたSTIレバー内で最もカーブがキツイ部分に毛羽立ちが見られます。触ってみるとなめらかではなく、凹凸がある感触。もうすぐでワイヤーがほつれてきそうです。

3枚目のようにワイヤーが切れてしまうと、走行中はギアがトップ(一番重いギア)固定になってしまいます…。峠を走らなければいけない時には、絶対避けたい現象です。

メカニック的視点ですと、レバーにワイヤーを引っかけておくタイコ部分がレバー内に残ってしまい、救出が大変な場合があります。

今回は予兆の段階で交換ができたので、本当によかったです。

バーテープ、ワイヤーを外し終えたので、ホイールを外して変速機やブレーキなどをフレームから外していきます!外しながら大まかに各パーツの状態も確認しておくことで、整備方針が早めにご提案できます。

  • 2枚目:リアディレーラーを外して裏を見ると、落とし甲斐のある汚れが!
  • 3枚目:ブレーキも前後外します。固着等トラブルなく、スムーズに外せました。
  • 4枚目:フロント、リアシフトワイヤーのワイヤーテンション調整機構です。年数が経過すると錆びつき等で回転しなくなることがるので、外して洗浄と状態の確認を行います。
  • 5枚目:クランクシャフトも汚れは付着していますが、錆などの問題は全くなく一安心。

ボトムブラケットの規格~イタリアン~

この車体はボトムブラケット(以下BB)が、JISではなく、イタリアンが装着されていました。イタリアンは右側、左側共に右回転で締まり、左回転で緩みます。JISは右側が逆ネジになっている違いがあり、2枚目を見ていただくとわかるのですが、イタリアンには緩み止めが塗布されています。

というのも、イタリアンの右BBはクランクアームの回転方向とベアリングの回転方向が同一であり、BBが緩みやすいという特徴があります。BBが緩んだまま走行すると、クランクアームの脱落やクランクシャフトの折損といった重大事故に繋がる危険性もあります。

そのため、緩み止めを塗布することで緩んでいくのを極力防止する対策がされています。

メカニック視点では緩み止めが塗布されていることで、とにかく外す時が硬く苦戦することもしばしば。今回は1枚目のような長いロングハンドルを使用して、ようやく外すことができました…外れてよかった!

BBを外す前に撮影しましたので順番が前後しますが、パーツを外し終えた後、分別が終了しました!ここから適切なケミカルを使用して、順番に洗浄していきます。

クランクシャフトやチェーンリングは簡単に汚れが落ちてくれたのですが、スプロケットは全く落ちなかったため付け置きで汚れが浮くのを待ちます。4枚目、ドライブトレイン周りを洗浄するだけでもこれだけ汚れが出てきます。

普段は手の届かないところまでキレイに洗浄できるのも、オーバーホールならでは!

ドライブトレイン洗浄後です!シャフトはピカピカ、チェーンリングやアーム、ボルトもキレイになりました!ボルトにグリスを塗布し、適正トルクで締め付けます。左アームもボルトなどを取り出し、洗浄後にグリスと塗布して戻しました。こちらもピカピカ!

リアディレーラーもプーリーを取付し、指定トルクで締め付け。回転も良好、摩耗状況も問題なく、しばらく使用できる状態です。

お次はヘッド周りです。

  • 1枚目:ヘッド下ワンも汚れていたのをクリーニングしてキレイに!
  • 3~6枚目:ヘッドベアリングの下、上共に汚れが目立っていましたが、クリーニング後にほとんど錆も見られず、回転も良好でまだまだ使用可能!
  • 7枚目:フォークコラムはキレイな状態ですが、少しケミカルを塗布して拭いてみると…汚れてますね。油分が付着していると、規定トルクで締めていてもハンドルが回転することがあるので要注意な部分です。
  • 8~10枚目:プレッシャーアンカーも分解、ネジにグリスを塗布して元に戻します。

BBも取り外してみると外側には砂などの汚れが付着しており、内側にたっぷり塗ってあったグリスは変色して半分ほどの量になっています。フレームのBB受けにも汚れと古いグリスが見えますね。

クリーニングで汚れと古いグリスを落とし、新しいグリスの塗布を行って適正トルクでフレームに固定しました。

いよいよ組み立てに入ります!錆や浸水防止のため、上下のベアリングにグリスを塗布してからフォークを挿し込み、ヘッド周辺のパーツを順に取り付けていきます。スペーサーのサイズや位置、ステムの取付位置を間違えないように装着。

組み立てが進んだら、ヘッド調整とハンドルのセンター出しを行いますが、フォーク脱落防止のため規定トルクで固定を行います。

ホイールもまずは開けてチェック。グリスも残っており状態は良さそうだったので、クリーニングすると予想通りキレイな状態を維持。シャフトなどのパーツもクリーニングし、受け側にグリスを塗った上でボールを戻し、その上からまたグリスを塗って終了!

この後、玉当たり調整をしっかり行い、スポークテンションや振れなどもチェック。すべて問題なかったため、ホイールはスムーズに終了。

フレームとホイールは、ハブにグリスを塗布する前に洗車を実施。洗車中は中々画像が取れず…今回も写真はなしです。

洗車終了後にハブ周辺の作業を行い、お次はタイヤです!リムテープはシマノのものをチョイス。タイヤはインスタでもご紹介したシュワルベ ワンを取付。同時にチューブもボントレガーのライトウェイトチューブにアップグレード。

足回りの軽量化によって漕ぎ出しの軽さだけでなく、タイヤのグレードが2グレードほど高くなったため、乗り心地と転がりの軽さ、グリップの高さなど全方位に性能がアップ。

タイヤの取り付けが終わったら、スプロケットを規定トルクで取付。取付後にもガタなどがないか確認を実施しています。

お次はシフトワイヤーとブレーキワイヤーの新品を取り付け、変速とブレーキの調整も行います。

  • 1枚目:ワイヤー施工に欠かせないのがケーブルグリス。これを塗ることで引きが軽くなります。
  • 2枚目:カットしたシフトワイヤー末端はピックツールで穴を大きく開け、余分な抵抗を増やさないように加工。
  • 3枚目:ブレーキアウターはカット時に形が崩れてしまうので、グラインダーで末端をキレイに整え、シフトワイヤー同様ピックツールで加工。
  • 4枚目:ケーブルアジャスターには、汗などの蓄積で固着してしまうことがないよう、グリスを塗布。
  • 5、6枚目:ケイデンスセンサーも新しい結束バンドでしっかりと固定し、再度アウターワイヤーへ巻き付け。左通しの方がルーティングが良かったので変更。

ワイヤー類を通し終わったら、ブレーキシューを仮止めしてブレーキの調整を行い、セットアップが決まったらトルクレンチで本締めします。

続いてはバーテープ!パーツクリーナーで巻いてあったバーテープの両面テープ等が残っているため、それをキレイに。終わったらビニールテープで下処理。

ひと工夫しているのがエンドキャップにもビニールテープを巻き、グリップを増す加工を行うことで脱落を防止します。

その後トルクチェックや動作確認、実走での変速やブレーキ、異音などがないかをチェックし、最後に艶出しを行ったら作業終了です!

終了後の姿がコチラになります!!

今回もお見積り通りの追加料金なしで作業を完結させることができました!!パーツの状態も良いものが多く、洗浄とグリスアップで各部の状態も良好になってくれたおかげです。

バーテープはフレームの差し色に合わせてスパカズのネオンイエローをチョイスしましたが、色味もパーフェクト。タイヤのブラウンサイドもよく似合います。

外装も中身もキレイになった愛車で、楽しいサイクリングライフを過ごしてくださいね!!

オーバーホールの流れは下記リンクからどうぞ!

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ご依頼お待ちしております!!

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