Domane SL 6 オーバーホール

今回は第二世代のドマーネSL 6のオーバーホールを承りました!

ドマーネと言えばIso Speedですが、これまた分解や見極めが大変な部分もありまして…トレックを専門に扱ってきたからこそ、自信をもって整備できる車体でもあります。そんなドマーネを分解し、しっかりとメンテナンスさせていただきました!

作業に集中している時間が長かったため、撮影し損ねた部分が多いですが…ご容赦ください。

作業開始!

分解前のバイク全体写真を撮っていなかったので、作業に入るところからスタートします!

2018年式のドマーネ SL 6。トレックと言えば、この鮮やかなレッドのカラーリングを思い起こす方もいらっしゃるのではないでしょうか。

久しぶりのメンテナンスとのことでお預かりいたしました。消耗品の消耗度合いはチェーン以外問題なく、定期的な交換を行っていただいていたため、チェーンリングやスプロケットに大きな消耗も見られず、そのまま使用可能なため最小限の交換で済ませることができました。

各部には沢山お乗りいただいている分の汚れが蓄積していましたが、お店としてはむしろ嬉しいことで、しっかりキレイにして驚いていただこうと気合いが入ります(笑)

  • 1枚目:ワイヤー交換も承ったので古いワイヤーを抜く際にケーブルガイドを差し込んでおきます。こうするとものすごく時短になります。
  • 2枚目:リアディレイラーもいつも通り分解、蓄積した汚れも洗浄で落としていきます。
  • 3枚目:ペダル軸も分解、グリスの交換や中の状態を確認します。
  • 4枚目:ブレーキシューは取り外して、攻撃性のないケミカルを使用して洗浄します。
  • 5枚目:3、4枚目と前後しますが、全てのパーツを取り外したところ。ここから更にパーツ毎に分解し、使えるケミカル毎に分類します。
  • 1枚目:リアIsoSpeedのカバーを外した状態。ここから更に分解し、内部の状態を確認していきます。
  • 2枚目:左右のボルトを緩めて分解していきます。リアIsoSpeedは9つのパーツで構成されており、外し方もやや特殊なので手順を守ることが大切です。
  • 3枚目:アクシデント発生!ノンドライブ側のボルトが回らず、ラスペネを塗布。馴染ませてから回すとすんなり!固着にはラスペネが1番効きますね。
  • 1枚目:お次はフロントのIsoSpeed分解に入ります!
  • 2枚目:ステムとヘッドベアリングを抜いて、中の状態を確認。経過年月相応の汚れが蓄積していますね。
  • 3枚目:フロントIsoSpeedをすべて分解した状態。フレーム側のカーボン製ボルト受けも問題なし。
  • 4枚目:フロントIsoSpeedのパーツとヘッドベアリング。ここからしっかりとキレイにしていきます!
  • 1、2枚目:写真はリアのみですが、フロント、リア共に長年の使用感が伺える状態でしたので、早速分解して状態を確かめていきます。
  • 3、4枚目:リアホイールの内部。使用期間相応の汚れは見られますが、大きな問題はありませんでした。
  • 5枚目:フロントホイールはかなりキレイな状態で、ハブボディ内部の汚れはあまり見られませんでした。
  • 6枚目:リアハブ分解後。ここから洗浄を行い、グリスアップと玉当たり調整、振れの確認も行います。

~番外編~フリーボディアクシデント

フリーボディからスプロケットを取り外す際、スプロケットが外れないアクシデントが発生!引き抜きはできたので、第一関門はクリア。

カンパ、フルクラムのフリーボディはアルミ製なので、2枚目の画像のようなスプロケットの食い込みが発生することがあります。抜けない原因として、フリーボディ側にできた食い込み部分が盛り上がってしまい、スプロケットが外れなくなってしまいます。

その場合は3枚目の画像のように、食い込んで盛り上がった部分をやすりで均してあげることで、すんなりスプロケットが入るようになります。

4枚目がやすりがけを行い、均してあげた状態です。今回はトップ側がかなり食い込んでいたため、スプロケットを取付した際にガタが出てしまい、フリーボディの再利用ができるか怪しかったため、組みつけ後にガタがないかをチェックし、変速や走行時の異音や違和感がないか、メンテナンススタンド上と実走の両方にて確認させていただきました。

  • 1枚目:汚れたヘッドベアリングはウェスにパーツクリーナーを噴いて、汚れを取ります。直射は内部に浸透してしまうのでNG。
  • 2枚目:キレイにしたフロントIsoSpeedをマニュアルに従い組みつけていきます。
  • 3枚目:ヘッド下側のベアリングは、最も錆びやすい部分。たっぷりグリスを塗布して保護します。
  • 4枚目:プレッシャープラグのボルトにもグリスを塗布。

汚れが蓄積していたベアリングも、クリーニングでキレイに!玉は受けから落ちやすく、紛失のリスクがありますので深型トレーにて別で洗浄、保管してあります。USBの球、結構高いんですよ…。

フリーボディやハブボディ内部もクリーニング。外部はフレームと一緒に洗車の要領で洗浄を行い、外も中もキレイに仕上げます。

今回のワイヤー交換にはニッセンのアウター&インナーケーブルを使用。ワイヤーの動きがとても軽いだけでなく、それでいて耐久性に優れている特徴があります。アウターの柔軟性が高く、アールのきついハンドルバーでも楽々這わせることができるため、施工が楽なのもポイント。

ニッセンを施工する際はケーブル内部にケミカルを塗布するのですが、今回は持続力重視の視点からワコーズのシリコーンルブを内部へ塗布。引きの軽さ重視の場合、ワコーズのフッ素オイル105やチェーンルブを塗布するのがいいのですが、2、3か月程での再塗布が必要となります。

フレーム洗浄やパーツの組みつけ、調整などが全て終わった状態がコチラ!!

かなりキレイに仕上げることができました!!バーテープはスパカズをチョイスし、赤と黒で統一感のある仕様に。

ニッセンワイヤーによる変速、ブレーキの動作も軽く仕上げることができ、フレーム内部のベアリング類もIsoSpeedはもちろんのこと、BBのベアリングも問題なく使える状態でした。

パーツのコンディションはよい状態のものが多かったため、大掛かりな交換を伴う追加作業もなく、お見積もり通りの金額にてお渡しさせていただきました。

またのご依頼お待ちしております!

オーバーホールのご依頼時の流れはコチラからどうぞ!

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